血液型に関してなぜこんなに偏見が多いのだろう?嫌いだったら嫌いと言えばいいのに、全国紙でも間違った論理展開を・・
以下朝日新聞11月9日付け 《ニセ科学って何だ?〈ニュースの本棚〉より》
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データより自分の思い込み 科学医療部・久保田裕
一見、科学的な主張に見えるものの、実は科学でない。そんな主張を、ニセ科学とかエセ科学、疑似科学などと呼ぶ。
血液型でその人の性格が分かるとする血液型性格判断や、マイナスイオンを浴びると健康になるとか、水に「ありがとう」と話しかけるときれいな結晶ができ る、などといった類いの主張のことだ。先月亡くなったスティーブ・ジョブズ氏ががん治療に取り入れ、のちに悔やんだと伝えられる食事療法などの代替医療に もニセ科学は多い。
人の行動や発言は、理性や客観性、科学的事実といったことより先に、
自分が元から抱いている感情や思い込みといったものに左右されやすい。最近、この傾向が大きく出たのが、東京電力の福島第一原子力発電所の事故で放出された放射性物質に対する人々の態度だろう。
「ニッポン、頑張ろう」というかけ声のその陰で、「放射能を散らすので、福島製の花火は打ち上げるな」とか、「福島から来る放射能に汚染されているトラックは走らせるな」とか、「地元の送り火で岩手県産の松は焼くな」といった過剰反応がいろいろ出た・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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血液型の話とマイナスイオンや水の結晶の問題を同列に扱うことはできないのではないか?すべて同じ類のニセ科学だと切って捨てているのは新聞記者の書くことではないのではないかと思う。私も自分で統計をとったわけではないが、この新聞記者も自分で統計をとって書いているのでないことは、一読するとわかる。「人の行動や発言は、理性や客観性、科学的事実といったことより先に、自分が元から抱いている感情や思い込みといっ たものに左右されやすい」と言っているが、自分で統計をとっているのでなければ、まさにこの記者自らが思い込みに左右されているのだ。こんなに短い文章の中で矛盾した論理を展開しているのである。新聞記者というのはこんなものなのか!血液型で性格が判別できることが正しいかどうかという以前の問題なのだ。