2011年11月23日水曜日

新潟市立万代長嶺小学校四年生の萬代橋ワークショップ


万代長嶺小学校は萬代橋に隣接する場所までが校区だ。その校区の利を生かして、総合学習では萬代橋をテーマにしている。先日の6年生の萬代橋を撮影する野外授業に続いて、今回は4年生の授業だ、「萬代橋の魅力」について話しをしてもらいたいという依頼だったが、私の話で子供たちが退屈しても・・・ということで今回は体を動かしたり手を動かしたりするワークショップ授業にしてみた。萬代橋の話は必要最低限に抑え、少しでも記憶に残る授業を体験してもら内容にしてみた。
写真は塩田美幸さん提供
 萬代橋はいわば新潟の象徴と言われている橋だ。昭和29年竣工で世界恐慌のまっただ中に立派な橋を作ってくれた先人の意気込み。そして完成した丈夫で美しい橋は82年経った今に至るまで、古さを感じないのに、地域の誇りとなっている。結果、地元の小学生にとっても、格好の教材にもなっている。

授業内容は5人一組での組み体操で萬代橋を作る体験。その後に、紙で萬代橋を作る工作ワークショップ。最後は私のカレンダーに使用してきた写真をプロジェクターで披露、おまけに以前私が市民プレゼントに使った萬代橋のポストカード二枚セットでプレゼント。合間合間に萬代橋の話を織り込みながらの約1時間は子供達にとってはリラックスタイムになったようだ。初めて考えたメニューだったのでどうなるかと思ったが、けっこうみんな楽しく取り組んでくれていた。
写真は塩田美幸さん提供
長嶺の子供達は共同作業は慣れているようで、組み体操の見本をみせたら、お互い協力して一生懸命に取り組んでいた。初めての体験だからうまくいかないようだったが、橋の構造を全身で体験してもらうための格好のウォーミングアップ体操になったのではないか?組み体操の最後には萬代橋の6連アーチならぬ10連以上のアーチに挑戦していた。みんなで一緒にやる楽しさで、リラックスできたのではないか。その後は紙で萬代橋を製作。見本を見せたらそれぞれのオリジナルのアーチ萬代橋を作っていた。橋作りは一人一個とは限らず、チームで全部つなげた子供達もあり、もっと面白い橋を作りたいという興味が湧いてきたようだ。家に持って帰って、もっとやりたいという声も聞こえた。

子供達は楽しいことから学ぶことが大好きだ。 最後に、ウォン・ウィンツァンの音楽をBGMにした3分ほどの写真上映は子供達もきれいだと思ってくれたらしく。いろいろ質問がでていた。

おまけのポストカードプレゼントでは、先生の提案で実際に遠くの知人や親戚に向けて、今回の授業の報告や萬代橋のPRなどをさせようと、授業で取り組む教材ということに。

今回の授業では、萬代橋一つでいろんなことが考えられるという可能性を子供達が感じてくれたのではないかと思う。私も子供達と一緒になって遊ぶことが出来、楽しい授業だった。

2011年11月17日木曜日

第六回越後「愚の講座」ー美術に何ができるか?ー

北川フラム氏による、愚の講座も六回目、これが最終回となる。しかし学びはようやく緒に就いたばかりか、いや入り口にも立っていないようなもどかしさを感じる。芸術がこれほど深いものを提示しているということは正直この講座に出て始めて理解できた。だから芸術なのだろうか。取り組み方によって芸術は非芸術にも芸術にもなる。諦めずに学ぶことにしたい。

311は日本国民すべての問題である。衝撃的な映像をほぼ全ての国民が見て、これを避けては通れないものになった。被災していない人たちもこれを共通の体験として受け止める必要性がある。新潟の弱さは行政の枠組みの中でしか(芸術祭が)出来ていない。もっと市民レベルで問題意識を持って取り組む必要性。そして学ぶ必要がある。補助金付けでは育たない。
(四国の玄関口)高松は企業経費の2〜3割が来て潤っている。新潟などの都市もいなかに比べると、自前の苦労をしなくても、まだまだ余得がある。補助金などに頼るNPOや市民団体が多く、危険な兆候だ。タフな若者が出てくるか疑問だ。戦後日本が作り出してきた余得を食いつぶしている状況が続くが、これからはそうはいかなくなって来るであろう、と。

2011年11月16日水曜日

萬代橋の強度


私は専門家ではないので新潟地震に耐えた萬代橋の工学的な強度は知らない。7月に起きた豪雨禍でも問題はなかった。昨日はニュースで新潟大学の先生が津波の時には信濃川を逆流する津波の被害が川の沿岸部に起きるだろうと予測していた。その程度によっては萬代橋もまた被害を受ける可能性があるだろう。今日の新聞を見ると、東北の川にかかる橋の中には一旦津波で浮き上がってから横に流された橋があるという。これは今までの耐震基準では防ぐことが出来ないらしい。程度の問題はあるだろうが、上方向の強度、つまり重力で保たれている強度は想定外なのだろう。それは萬代橋も例外ではないかもしれない。

2011年11月15日火曜日

新潟の風景

新潟は海・山・川・田園・森林など、多様な自然を有している素晴らしい場所です。しかも一年を通して多様な姿を見せてくれる日本海側気候とも言えるような特徴的な地帯にあるといえます。その特徴を一言であらわすことは難しいのですが、あえて言うと豊かな水が呈する様々な風景を見ることが出来る土地柄だ、と言えます。そんな新潟を紹介したくて以前からパノラミオに写真を掲載しております。新潟に住んでいる人たちが改めて見直すきっかけになるように!そして世界中の人たちに見てもらって、新潟に良いイメージを抱いていただけるように。
>^_^<
以下パノラミオの新潟の風景ページです。

2011年11月13日日曜日

朝日新聞11月9日《ニセ科学って何だ?》より

血液型に関してなぜこんなに偏見が多いのだろう?嫌いだったら嫌いと言えばいいのに、全国紙でも間違った論理展開を・・

以下朝日新聞11月9日付け 《ニセ科学って何だ?〈ニュースの本棚〉より》
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データより自分の思い込み 科学医療部・久保田裕

一見、科学的な主張に見えるものの、実は科学でない。そんな主張を、ニセ科学とかエセ科学、疑似科学などと呼ぶ。
血液型でその人の性格が分かるとする血液型性格判断や、マイナスイオンを浴びると健康になるとか、水に「ありがとう」と話しかけるときれいな結晶ができ る、などといった類いの主張のことだ。先月亡くなったスティーブ・ジョブズ氏ががん治療に取り入れ、のちに悔やんだと伝えられる食事療法などの代替医療に もニセ科学は多い。
人の行動や発言は、理性や客観性、科学的事実といったことより先に、自分が元から抱いている感情や思い込みといったものに左右されやすい。最近、この傾向が大きく出たのが、東京電力の福島第一原子力発電所の事故で放出された放射性物質に対する人々の態度だろう。
「ニッポン、頑張ろう」というかけ声のその陰で、「放射能を散らすので、福島製の花火は打ち上げるな」とか、「福島から来る放射能に汚染されているトラックは走らせるな」とか、「地元の送り火で岩手県産の松は焼くな」といった過剰反応がいろいろ出た・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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血液型の話とマイナスイオンや水の結晶の問題を同列に扱うことはできないのではないか?すべて同じ類のニセ科学だと切って捨てているのは新聞記者の書くことではないのではないかと思う。私も自分で統計をとったわけではないが、この新聞記者も自分で統計をとって書いているのでないことは、一読するとわかる。「人の行動や発言は、理性や客観性、科学的事実といったことより先に、自分が元から抱いている感情や思い込みといっ たものに左右されやすい」と言っているが、自分で統計をとっているのでなければ、まさにこの記者自らが思い込みに左右されているのだ。こんなに短い文章の中で矛盾した論理を展開しているのである。新聞記者というのはこんなものなのか!血液型で性格が判別できることが正しいかどうかという以前の問題なのだ。

新潟島まちづくり人交流会

新潟島でまちづくりをする人たちの初めての交流会があります。そのチラシの制作と写真提供をさせてもらいました。

今までまちづくりをする人や団体間の有機的な連携があまりなかったため、力を合わせて新潟を良くしてゆくためのきっかけにしようと、何人かの呼びかけ人の人たちが企画しました。まちづくりは地域に住むすべての人たちの問題でもあるはず。まち作りに専門家も素人もないのではないかと思います。一人一人が町を作っています。多くの人に参加したくなるような仕組みを作るのがまちづくり団体の仕事ではないかと思います。究極の水平思考とアイデアで町を楽しくし、横の交流を阻んでいるなわばり意識や専門化から自由になりましょう。


以前、若い人と話をしていて「まちづくりはおじさんおばさんの趣味だからな」と言われたことがあります。つまり、若者にとって魅力のある活動にしてゆけるということも大切なことではないかと思いました。「新潟総踊り」のようなものにだけ発散の機会を奪われて、若い人たちにとって魅力がなく見向きもされないのでは、時代に取り残されてしまいます。ある意味、総踊りは宗教集団のような不気味さを感じてしまいます。下手でも踊れば救われる、と。これも時代の閉塞感からくる現象でしょうか?もちろん踊るのは自由ですが、どこかなにかヘン。主宰している代表に一向宗のような教祖になるつもりはないのかもしれませんが、そもそも新潟のオリジナルではないヨサコイを広めようというのが間違っている、と感じます。しかしこれも一つの社会現象でしょうから、時代背景や若者像、その時代の病理を敏感に反映した若者の姿なのだろうと思います。

そもそも、まちづくり活動は地域の文化を発掘していこうというのが、若い人たちには古く、まだるっこしく、絶滅危惧種の文化には魅力を感じないのだと思います。

そのまちづくりを魅力的なものにしていくことがまちづくり団体には求められているのではないかと思います。

「鳥屋野潟を考える」

本日2011年11月12日 新潟県立生涯学習推進センターにて「鳥屋野潟フォーラム」に。
基調講演は五百川清さんの『鳥屋野潟の今、その未来』鳥屋野潟を考える上で第一のポイントは低い土地だということ。以前は田んぼと直結していた鳥屋野潟は新潟で最大の湖沼。信濃川と阿賀野川などの河川に囲まれた輪中地帯にあり、いわゆる横越島の中にあった。洪水の時には潟に直接水が流れ込んだ。流作場という地名は流れが作った場所ということ。昭和6年に完工した大河津分水は中央が考えて作ったものではなく越後の先人が300年も前から考えていたもので、昭和に初めにようやく完成。その後急速に土地改良事業が進んだ。今の越後平野の美田は大河津分水のお陰だ、と。生物多様性のためにはヨシ原、入り江、水路、浅瀬、干潟など様々な水環境が必要だと!

鳥屋野潟をどう活用するかという企画発表では「とやの話和輪の会」の佐藤雅之さんが報告 。鳥屋野潟を市民の宝にしよう、ということで公園として活用するための提案。そのコンセプトは潟と人との共生をめざし、水に親しめる様々な企画提案がなされていた。

その後の各団体の意見発表では「女池校区コミュニティ協議会」会長の白根慶治さんの報告。問題山積の鳥屋野潟のことを考え始めると夜も眠れないと。国、県、市でのプロジェクトチームを作り、活用を考える。「山形地区コミュニティ協議会」会長の田中保夫さんは背割り排水路の整備を。「鳥屋野地区21世紀の会」会長の星野英仁さんは環境水利権の設定の必要性を。「自然ゆたかな鳥屋野潟とまち作りをすすめる会」の事務局長の本間藤四郎さんの発表では計画されている築堤は本当に必要かという提起を、以下にレジュメの文章を転記させていただきます。

『鳥屋野潟に「築堤」は必要か』
新潟県は2008年11月、鳥屋野潟の周りに堤防を築く計画(最大1メートルのかさ上げ)を発表し、工事の前提となる公図の確定を今年度で終えるとしています。しかし、この事業は県がいうように、亀田郷の治水対策として本当に必要で役に立つものなのか。また、貴重な潟の自然を台無しにするおそれはないのかなど、多くの疑問があります。
 1.「すり鉢の底」の鳥屋野潟に堤防?
亀田郷一帯に降る雨の大半は、一番低い位置にある鳥屋野潟に集まり、導水路を経て親松から信濃川に排水されます。「すり鉢の底」といわれるその方の周りに堤防を築いて果たして意味があるのか。豪雨被害を防ぐ有効な対策になるとはとうてい思えないーこれは多くの人から出されている根本的な疑問です。
2.「多極分散型排水」その他の多面的な排水が必要
①大きな被害が出た1998年の「8,4水害」以後、親松排水機場の隣に「激特事業」で鳥屋野潟排水機場(40t/s)が新設され、親松からの排水量は約1.7倍(60t/s→100t/s)に増やされました。

2011年11月11日金曜日

ホテルオークラ新潟で新潟のカレンダー2種販売開始しました

 ホテルオークラ新潟で2012年版新潟のカレンダー「にいがた萬代橋」を販売し始めました。


ホテルオークラ新潟は萬代橋のたもとにあるホテル。新潟観光やビジネスではもっともいい場所にあります。お立ち寄りの際にはインフォメーション脇で販売しておりますので、よろしくお願いいたします。

新潟のカレンダー

2007年からオリジナルカレンダーを作成しています。当初カレンダーを作ろうと考えたのは、要望がある割に、地元新潟のカレンダーの販売がなく、需要に応えていないのではないかと思い、長年撮影している新潟の風景でそういった声に応えてみようと思い立ったからです。実際に書店にお願いすると、レジ前の商品として積極的に販売をしてくれました。

正直、高い印刷費を回収するための販売にかかる事務作業は大変ですが、毎年楽しみにしていらっしゃる方々のために作っているところがあります。写真の内容は独りよがりかもしれないけれど、新潟の風土や自然などの原風景をちょっとずつおすそ分けし、見直してもらい、新潟の景観を考えるために、少しでも良いアクションにつながって行くようなきっかけ作りになれば嬉しいです。

新潟市に旧小澤家の邸宅と庭園を寄贈した小澤さんのはからいで、お向かいの町屋風自宅兼事務所の通りに面した座敷に置かせていただきました。小澤さんは新潟の町並みを真剣に考えていらっしゃる方で、寄贈された旧小澤家住宅の活用をする企画をいくつか立ち上げていらっしゃいます。
2012年新潟の風景カレンダー

向かいの町屋風事務所で小澤さんが直接カレンダー販売

新潟市の旧商家の作りを見ることが出来る旧小澤家住宅

2011年11月4日金曜日

2012年版 新潟のカレンダー「新潟原風景」「にいがた萬代橋」販売店

2012年版カレンダー2種の販売店です。以下のいずれかでも購入できますので、よろしくお願いいたします。

紀伊國屋書店新潟店、文信堂書店CoCoLo万代店、アークオアシスデザイン新潟店、北書店、横場精良堂、戸田書店新潟南店、英進堂、佐藤エハガキ店、知遊堂、くまざわ書店デッキイ店、くまざわ書店アピタ新潟西店、くまざわ書店アピタ新潟亀田店、時の旅人館、りゅーとぴあ、石山人形店、みなとぴあ、

以上、すべて新潟市内です。